更新日:
2023/10/19

様々な問題点やリスク

老老介護の問題点やリスクを理解しましょう。老老介護には、要介護者だけでなく介護者にも様々な問題を引き起こす恐れがあります。

様々な問題点やリスク

身体的負担が大きい

介護は身体的負担の大きい作業です。高齢者が介護をする場合は特に負担が大きく、慢性疾患や関節痛などの持病がある人にとっては非常に困難です。排せつ・入浴・移動の介助は頻度が高い上、介護者の体力が大きく消耗します。しかし、介助が必須の要介護者を放っておくわけにはいかず、介護者は十分に休めずに疲弊する一方です。

精神的にも疲弊する

身体的負担が続くことによって精神的にも疲弊していきます。介護に多くの時間を取られ、外出や人と会話をする機会が減り、ストレスが溜まってしまいます。社会とのつながりが断絶されることで、介護者自身が認知症などを発症するケースも少なくありません。介護はいつまで続くか分からないため、精神的に追い詰められた結果うつ病を発症することもあります。

多くの時間を要する

介護にかかる時間は、介護度が高くなればなるほど多くなります。例えば、自宅で要介護5の高齢者を介護する場合、介護者の60%以上は終日介護をしなければならないというデータもあります。老老介護では介護者自身の体力や身体機能も低下しているので、余計に時間がかかるでしょう。不安定な介護は要介護者にとってもストレスになるため、お互いが大きなストレスを抱えることになってしまいます。

事故が起こりやすい

介護者の体力が低下していると介助の際に要介護者の身体を支えきれず事故につながるリスクが高くなります。関節痛などの持病があればそのリスクはより高くなり、介護者が怪我をすることもあります。介護者が怪我をした場合、お互いが要介護者になり、状況はさらに悪化します。

介護者の健康が損なわれる

老老介護では介護者自身が慢性疾患や持病を持っているケースも多いです。しかし、自身の体調が優れなくても介護を優先しなければならず、受診が先延ばしになり、それが結果的に大きな病気につながるリスクもあります。また、介護以外の時間を確保できず、十分に身体を休められない状態で食事も疎かになり、介護者の健康が損なわれてしまうケースも少なくありません。

まとめ

以上が、老老介護の問題点やリスクです。この他にも、介護によって地域の交流が薄れることで万が一の時に助けを求められないといったリスクもあります。老老介護は、要介護者と介護者の双方にとってリスクが高い状態です。介護サービスを利用した場合でも、リスクがゼロになるわけではありません。

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