更新日:
2025/04/10

子や孫ができること

高齢者が高齢の配偶者や親の面倒をみる「老老介護」。高齢化が進む昨今において、 社会問題の一つとなっています。老老介護は、介護者自身の身体的・精神的負担が大きいです。 介護の質の低下や共倒れ のリスクも懸念されるでしょう。ここでは、老老介護に直面した際に、子や孫 にできることを4つの視点から考えていきます。

子や孫ができること

状況を把握する

子や孫が同居していない場合、まずは親や祖父母の生活状況を把握することが大切です。電話やメールで状況をヒアリングするよりも、できれば数日間一緒に生活してみるのが良いでしょう。自分の目で確認することで、日常生活における困りごとや不安をより具体的に理解できるはずです。
たとえば、食事はきちんと摂れているか、掃除や洗濯はできているか、入浴時の危険性はないか、薬は正しく服用できているかなど、生活動作一つひとつに注目し、確認していきます。あわせて、認知機能に問題がないかも把握しておきたいところです。子や孫が状況をきちんと把握することで、ケアマネージャーとの話し合いもスムーズに進められるでしょう。

同居を検討する

数日間一緒に生活してみて「このままでは良くない」と感じた場合は、 同居を検討してみても良いかもしれません。同居を始める場合、選択肢は「親を呼び寄せる」「自分が実家に帰る」の2つです。どちらの選択肢が最適なのかは家族の状況や親の希望などによって異なります。 家族全員で話し合い、最良な選択ができるようにしましょう。
同居により老老介護を解消できる反面、介護者である子や孫の負担はどうしても増えてしまいます。必要に応じて介護サービスを利用したり、地域の支援を活用するなど負担軽減のための工夫をすることも大切です。

親戚や近所の人に協力を仰ぐ

同居が難しい場合や同居しても一緒に過ごせない時間があるというときは、近所の人や親戚に協力を仰ぐのも一つの手。近所の人が協力的だと何かあったときにすぐに連絡をしてもらえます。こちらから連絡をとって状況を確認してもらうことも可能でしょう。兄弟姉妹がいる場合は、それぞれの役割を決めることで介護の負担を軽減することができます。周りの人の協力を仰ぐことで気持ちも軽くなるでしょう。

経済的な支援を行う

介護サービスを利用するとなると、ある程度の費用がかかってきます。本人の年金や貯蓄だけでは足りない場合、子や孫が費用を負担する必要があるかもしれません。自分で介護をすることが難しい場合は、経済的な支援を行うことを視野に入れても良いでしょう。まずは、市役所が設置している高齢者向けの相談窓口に出向き、介護サービスの内容や状況について調べてみるのもおすすめです。もしくは、地域包括支援センターに出向き、具体的な話を聞いてみるのも良いでしょう。

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